貴社の社内は、いまどのような雰囲気でしょうか?
新入社員と先輩社員の関係はどうですか?
責任あるポジションの社員は、部下と有効なコミュニケーションがとれているでしょうか?
プロジェクトチームのチームワークは良好ですか?
改めて見回してみると、本当の意味で現場の人間関係が良好であるかどうか?は分からないものです。
人間関係論において、『人間とは経済合理性に基づく行動、意志決定を行うものだ』という、テイラーらから始まった経済人モデルの考え方から、『感情によって行動、意思決定を行うものだ』との前提にたった感情人モデルへ移行されています。
つまり、能率を高めるには感情へのアプローチが重要であるということが理論づけられているのです。
メイヨー&レスリーバーガーは、『生産性を向上させる要因となるのは仲間との感情』・『労働意欲は自己の職務、仲間にいただいている感情により影響される』とし、レスリーバーガー公式組織・非公式組織論においては、『社内に組織する公式組織とよぶもの以外に非公式組織が社内にある事を発見』しています。
つまり、仕事上で構築される人間関係のみならず、それ以外で構築される関係も業務遂行意識に関わると共に、これらで培われる様々な感情は、大きく業務遂行意識に影響することが分かっています。
社会経済生産性本部が実施している「新社会人の意識調査」によると「会社の親睦行事」について「できれば参加したくない」とする回答は徐々に減少し、06 年度は17%と、99年度に比べ12ポイント減少、調査開始以来、もっとも低い数字になりました。
これらのことから、会社の親睦行事を充実させることにより、社員の仲間意識を高めることにより、しいては業務効率や営業意欲の向上など、モチベーションアップにつながる事になると注目されています。
特に、入社したばかりの新入社員が、できるだけ早く業務に慣れ、いきいきと仕事が出来るようになるきっかけになることはもちろんのこと、離職率を下げることにもつながります。
そして、その会社行事の質を向上させ、より社員にとって充実した行事とするため、沢山の企業がその業務の一部(全て)のアウトソーシングが注目されています。